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保育園にかかる費用の平均は?条件による保育料の違いもチェック

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保育園の費用イメージ

子どもを保育園に通わせたいけれど、「毎月いくらかかるの?」「うちの年収だと高いんじゃ…」と不安になっていませんか?

家計に直結する保育料などの諸費用は、通わせるときに一番気になるポイントですよね。

実は、2019年から始まった「幼児教育・保育の無償化」により、以前とは費用の考え方が大きく変わっています。

しかし、「無料」と言っても全てがタダになるわけではありません。

この記事では、認可・認可外の違いや、年齢別の平均費用、そして意外と見落としがちな「保育料以外にかかる隠れたお金」について、わかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 保育園費用の平均額と「無償化」のリアルな対象範囲
  • 年収や子供の人数で変わる料金の仕組み
  • 毎月の保育料以外にかかる「実費」の内訳
  • 認可と無認可(認可外)の費用の決定的な違い

保育園を利用する前に知っておきたいお金の話を、一緒に見ていきましょう。

保育園の費用が決まる「3つの条件」

まず大前提として、認可保育園の費用は「定額」ではありません。

隣の家のママ友と、自分の家の保育料が全然違う、なんてことはよくある話です。

費用は主に以下の3つの要素で変動します。

  1. 世帯年収(住民税の所得割課税額)
  2. 住んでいる自治体
  3. 子どもの年齢と人数

住んでいる地域の自治体が子育て支援に力を入れている場合、独自の補助金を出して安く抑えられていることもあります。

そのため、引っ越しをすると保育料がガラッと変わることもあるのです。

一番のカギは「世帯所得(住民税)」

認可保育園の保育料は、パパとママの年収を合算した世帯所得によって決まります。

詳しく言うと、所得を元に計算された住民税の一部である「所得割課税額」という数字でランク分け(階層区分)されます。

例えば、共働きの場合は「夫婦2人分の合算」で計算されますが、配偶者控除の範囲内で働いている場合など、条件によって計算が変わります。

年齢による違い(3歳が分かれ道)

ここが非常に重要です。

保育園の費用は、お子さんが「3歳クラスになったかどうか」で天と地ほどの差が出ます。

これは、国の「幼児教育・保育の無償化」制度によるものです。

0歳〜2歳児クラス:世帯年収に応じた保育料がかかる(住民税非課税世帯は無料)

3歳〜5歳児クラス:原則として保育料は無料

「えっ、じゃあ3歳からはお金がかからないの?」と思うかもしれませんが、給食費や行事費などは実費でかかるため、財布の紐を緩めるのはまだ早いです。(後ほど詳しく解説しますね!)

また、小さい子ども(0〜2歳)ほど、子ども一人当たりに必要な保育士さんの人数が多いため、保育料の設定自体が高くなる傾向にあります。

認可保育園の費用の目安・平均データ

まずは、多くの人が希望する認可保育園のお金事情から解説します。

認可保育園は、国が定めた基準(広さ、保育士の人数、設備など)をクリアした施設です。

運営費に税金が投入されているため、私立・公立問わず、保育料は比較的安く設定されています。

0歳〜2歳児の平均的な保育料は?

厚生労働省のデータや一般的な自治体の設定を見ると、0〜2歳児クラスの平均的な月額保育料は、およそ20,000円〜30,000円前後の層が厚いですが、その幅は非常に広いです。

住民税非課税世帯〜低所得世帯:0円〜数千円

中間所得層:2万円〜4万円

高所得層:7万円〜8万円以上

「平均」はあくまで平均。実際には、「世帯年収ごとの階層」を確認する必要があります。

【ざっくり試算】年収別の目安(0〜2歳児)

自治体によって大きく異なりますが、一般的な目安(月額)は以下の通りです。

世帯年収の目安保育料の目安(月額)
〜約300万円約 6,000円 〜 15,000円
約300〜500万円約 15,000円 〜 30,000円
約500〜700万円約 30,000円 〜 45,000円
約700〜1000万円約 45,000円 〜 65,000円
約1100万円以上約 70,000円 〜 上限額

※上記はあくまで一般的な目安です。正確な金額はお住まいの自治体の「保育料基準額表」をご確認ください。

3歳〜5歳児は「保育料」は無料だけど…

3歳クラス(年少)から5歳クラス(年長)までは、世帯年収に関わらず保育料自体は0円です。

これは非常に助かる制度ですが、「副食費(おかず代)」などの徴収が新たに始まります。

ここが落とし穴!保育料以外にかかる「隠れた費用」

「保育料がわかったからこれで安心」と思ったら大間違い!

実は、毎月の引き落とし額には、保育料以外にも「実費」が加算されます。

特に3歳以上で「無償化」された家庭でも、以下の費用は毎月支払いが必要です。

毎月かかる費用の内訳

  • 給食費(主食費+副食費):月額 4,500円〜7,500円程度
    ※3歳以上クラスから徴収されることが一般的です。
  • 延長保育料:数千円〜/月
    ※お迎えが遅くなる場合、時間単位または月極でかかります。
  • 行事費・教材費:数百円〜数千円/月
    ※絵本代、アルバム積立、遠足代など。
  • PTA会費(保護者会費):300円〜500円/月

さらに、入園時や進級時にかかるスポット費用も忘れてはいけません。

制服・体操服代:2〜3万円(園による)
お昼寝布団セット:5,000円〜1万円
通園バッグ、帽子、文房具類

これらを合計すると、無償化対象の年齢であっても、月々5,000円〜1万円程度の出費はあると考えておいたほうが無難です。

認可外(無認可)保育園の費用は高い?

次に、認可外保育園(無認可保育園)についてです。

「認可外」と聞くと不安に思う方もいるかもしれませんが、独自の教育カリキュラムを持っていたり、駅ナカにあって便利だったりと、あえて認可外を選ぶ家庭も増えています。

認可外は「独自価格」で決まる

認可外保育園の保育料は、役所ではなくその保育園が独自に決めた金額になります。

そのため、パパ・ママの年収に関係なく「一律料金」であることがほとんどです。

一般的な相場は、月額 5万円〜8万円程度と言われています。

認可保育園に比べると割高に感じるかもしれませんが、年収が高い世帯にとっては、認可保育園の最高ランクの保育料(7〜8万円)を払うより、サービスの手厚い認可外の方が満足度が高いケースもあります。

認可外でも補助金が出るケースも

「認可外は高すぎる…」と諦める前に、自治体の制度を確認しましょう。

自治体によっては、認可保育園に入れなかった家庭向けに、認可園との差額を補助してくれる制度がある場合があります(例:東京都の認証保育所など)。

また、無償化の制度により、保育の必要性の認定を受ければ、3歳〜5歳児は月額3.7万円まで、0歳〜2歳児(非課税世帯)は月額4.2万円までの利用料が無料(補助)になります。

第2子、第3子は安くなる?多子世帯への優遇

兄弟姉妹がいるご家庭に朗報です。多くの自治体では、兄弟で利用する場合に保育料が軽減される仕組みがあります。

第2子:半額(自治体による)

第3子以降:無料(自治体による)

これは「同時在園」などの条件がある場合もありますが、最近では東京都のように「第2子以降は所得制限なしで完全に無償化」を打ち出す自治体も増えています。

2人目、3人目を考えている方は、お住まいの地域の最新ニュースをチェックしてみてくださいね。

保育園と幼稚園、費用の違いは?

最後に、幼稚園との比較もしておきましょう。
幼稚園は文部科学省の管轄で、基本は3歳からの教育施設です。

現在は幼稚園も「無償化」の対象となっており、利用料(月額上限2.57万円まで)が無料です。

項目保育園(認可)幼稚園(私立)
管轄厚生労働省文部科学省
対象年齢0歳〜小学校入学前3歳〜小学校入学前
費用の決まり方世帯年収で変動園ごとの一律料金
無償化3歳〜無料
(0-2歳は非課税世帯のみ)
月額2.57万円まで無料
その他の費用給食費、延長保育料など制服代が高め、バス代、教材費など

幼稚園の場合、制服代やバス代、教育充実費などが保育園よりも高額になる傾向があります。

また、夕方まで預かり保育をする場合は、別途料金がかかることが一般的です。

まとめ:まずは自治体の情報をチェック!

保育園の費用は、各家庭の状況によって千差万別です。

「平均」を知ることは大切ですが、実際に自分の家計から毎月いくら出ていくのかを把握するには、以下のステップをおすすめします。

源泉徴収票を用意する(夫婦2人分)
自治体のホームページで「保育料一覧表」を見る
給食費や延長保育料などの「プラスα」を5,000円〜1万円足して計算する

子育てにはお金がかかりますが、保育園はプロが子どもを育ててくれる素晴らしい環境でもあります。

費用と内容のバランスをしっかり見て、家族みんなが笑顔で過ごせる選択をしてくださいね。


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こどらぶ管理人

2児の父です。保育士の妻と一緒にかわいい2人の息子を育ててます! 子育て知識については本や妻の話などで日々勉強しアップデートしています。ご興味があれば管理人プロフィールページやTwitterもご確認ください。 ブックマークやシェアなどしていただけると嬉しいです。

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