今回は託児所とはどんなところなのか解説していきます。
子どもを預けたいと思ったときに、普通は保育園、もしくは幼稚園に預けるというパターンが多いですが、それ以外に子どもを預ける場所として広く認識されてるのが託児所です。
子育て中のママやパパが利用できる、託児所の特長や保育園・幼稚園との違いを解説しています。
託児所とはどんなところ?
託児所とはどんな施設なのか解説していきましょう、
託児所の定義としてはかなり幅広く、子ども(児童)を預かって保育してくれる場所全般を指します。
幼稚園や保育園と違い、国が管轄しているわけではありません。
よく認識されているのは働く間に一時的に子どもを預ける会社の託児所ですが、それだけではなく認可外の保育園・病院内にある子どもを預ける施設なども託児所です。
ちょっと髪を切るとき、どうしても用事があるときにも利用されます、
託児所に含まれない施設としては以下があります。
託児所ではない施設
- 児童福祉施設
- 認可保育園
- 幼稚園
これらはすべて国から許可がない限り営業することはできませんが、一方で託児所は特に許可が必要なわけではありません。
託児所の営業時間はさまざまで、深夜も通してというところもあれば、日中の時間だけというところもあったりします。
基本的には一時的に子どもを預かってくれる場所を指すことが多いです。規模でいっても比較的小さな保育場所が多いですね。
託児所の種類
託児所は大きく二つの種類に分けられます。
事業所内託児所
事業所内託児所は、字のままですが会社の中にある保育所を指します。企業内保育室という呼び方もありますね。
とくに大手企業が設置しているケースが多いですが、企業主導型保育の制度が2016年に制定され、これを利用して設置する会社が増えました。会社の中や近くのビルなどにある場合が多いです。
基本的に社員のシフトやスケジュールに合わせて保育士が常駐し、正社員だけでなく全社員が利用することができます。
たとえば共働きで働いているお母さんが一時的に子どもを預けて利用でき、保育園が満杯で入れない方などに重宝されています。
一般利用託児所
一般利用託児所は、商業施設・病院などでサービスを利用している方のお子さまの一時保育をする場所です。
買い物をしている間に預けたり、診察中に子どもを預けたりすることができます。子育てをしているとなかなか普通の方を同じように買い物や病院はできません。
なので一時的に子どもを預かり、そういった方のサービス利用を促進する側面もあります。
よく百貨店などでは「キッズルーム」などと呼ばれたりもしていますね。施設内の保育所なので、託児所の特徴と同じでそこまで規模は大きくありません。
その他の託児所
たとえば上記にあげていない託児所の種類としては、宿泊を伴うベビーホテルや、市や区の保育施設などがあげられます。
あとは美容室にも最近託児所が増えているそうです。
幼稚園や保育園との違いは?
幼稚園や保育園とは具体的にどのような違いがあるのか調べてみました。
幼稚園との違い
幼稚園との違いは、一番は認可されているかされていないかという点です。
託児所は認可外ということに対し、幼稚園は文部科学省が認可している教育施設です。また対象年齢も幼稚園は3~6歳と決まっていますが、託児所はその限りではありません。
他に大きな違いとして目的があり、託児所はあくまで子どもを預かる場所ですが、幼稚園は教育を目的としています。
9時〜14時までの時間がおおよその幼稚園の営業の目安になります。
保育園との違い
続いて保育園(保育所)との違いについても解説していきます。
保育園は児童福祉施設という立ち位置で、認可保育園と無認可保育園があり、認可保育園の場合は厚生労働省に認可されているのでその違いがあります。
特に認可保育園の場合は、敷地に対しての園児の人数や子どもを預かるのに必要な保育士の数が決められているので、その違いはあるでしょう。
保育園は0歳から利用することができますが、託児所と同じで場所によりルールは変わります。
保育園の費用について
託児所に預けるメリットもある
託児所を不安視している方も中にはいるそうです。
確かに認可保育園、幼稚園などと比べて資格をもった保育士がいる割合は低くなっているという事実はあります。
ただ必ずしも資格を持った保育士が全くいないというわけでもありません。
また、無認可保育園などにも共通しますが、認可がない代わりに自由な形で保育ができる(受けられる)とうメリットもあります。
遅い時間に働いている方や、限定で預けたいというご両親にはメリットがあるでしょう。
また一時的に子どもを預けざるを得ないという場合にもお世話になることもあります。
託児所・保育園・幼稚園の比較と選び方
託児所・保育園・幼稚園の違いをもう一度表で整理してみましょう。
託児所 | 幼稚園 | 保育園 | |
管轄 | なし | 文部科学省 | 厚生労働省 |
入る条件 | 特になし | 特になし | 認定が必要 |
時間の決まり | 託児所で決まっている | 9〜14時が目安 | 保育所で決まっている。親の勤務状況に応じ8時間~11時間 |
対象年齢 | 託児所で決まっている | 3〜6歳※プレの場合は2歳〜 | 0歳〜 |
どんな方が利用するか(一例) | 夜働いていたり、一時的に預けたい場合に利用。もしくは働いている最中に職場に預けたりすることもある。 | 教育目的の方 | 共働きで子どもを見るのが難しいご家庭 |
一概にどこが悪くてどこがいい、ということが言えるわけではありません。各家庭の必要に応じて選ぶべきでしょう。
選び方としては施設の特長や、園ごとの教育方針・環境を考慮した上でよく検討するべきでしょう。
各家庭のご事情に合わせて選ぶべき
託児所はメリットもあり、保育園や幼稚園とは利用するメリットも違います。
一番は子どもの安全であり、成長できる環境であるかどうかなので、よく考え利用する場所をい選ぶことがプラスになるのであれば利用してみましょう。
各家庭によってご事情は違うので、個別に相談したい場合はか、自治体や各園に電話やメールにて問い合わせをしてみるといいです。