
赤ちゃんが泣く理由を月齢ごとに解説し、泣き止ませる対策についてご紹介しています!
この記事で書いていること
- 新生児・赤ちゃんが泣く理由(月齢別)
- 赤ちゃんを泣き止ませる対策例
生まれて間もない赤ちゃんはもう、泣くのが仕事といってもいいぐらい昼も夜も本当によく泣きますよね。
我が子が夜泣きやぐずり泣きをする理由がわからず、育児ストレスも重なってむしろ泣きたくなってしまった経験のあるママも多いのではないでしょうか。
ただ赤ちゃんが泣くのは当たり前で、ちゃんと泣かなくなるタイミングは必ず来ます。

ただ少しでもママの負担を減らすため、適切な対処法は知っておいたほうがいいというのは間違いありません。赤ちゃんの泣く理由と対処方法をちゃんと知っておきましょう。
こんなママにおすすめ
- 赤ちゃんの泣く理由がわからなくて悩んでいる
- 夜泣きやぐずり泣きの対処法が知りたい
- 泣きやませできないことが育児ストレスになってしまっている
目次(クリックで見たいところにジャンプできます)
【月齢別】赤ちゃんが泣く理由

赤ちゃんは新生児からどんどん成長していきますが、月齢の変化で赤ちゃんが泣く理由はちょっとづつ変わります。
実は、赤ちゃんの泣きのメカニズムは複雑で、その原因は医学的にも、まだすべてが正確に解明されているわけではありません。
そのため、「これをやれば確実に泣き止む」という方法がないのが現実です。
しかし、傾向はありますので、小児科専門家の見解も参考に、赤ちゃんの月齢の変化ごとに泣く理由をまとめてみました。
新生児~生後3ヶ月ごろまで
まず生まれたばかり〜生後3ヶ月ごろの赤ちゃんが泣く理由を見てみましょう。
このころの赤ちゃんに多い泣く理由
- お腹が空く(生理的な空腹)
- 不快感を感じる(オムツや暑さ、体勢が嫌など)
- 過剰な刺激の処理
まだ小さい生まれたばかりの赤ちゃんもとっても大きな声で泣きます。「ギャン泣き」と表現されるのもこのころですね。
特に1人目のお子さまであれば、対応に思考錯誤するママも多いでしょう。
新生児の赤ちゃんが泣くのは、基本的に暑さやおしっこでオムツが濡れたときなど、「体や心の不快感」が原因なことが多いようです。
また、この時期の赤ちゃんは外部からの刺激をうまく処理する機能が未発達です。そのため、ちょっとした音や光、触れた感覚など、過剰な刺激を受けても泣き出してしまうことがあります。
これが夜間の「理由のわからない泣き」の原因になることもあります。
あとは定番ですが、おっぱいやミルクの不足による空腹感が原因で泣くことも多いです。
このころの泣きは、要求がとても素直なのが特長です。まずは生理的な不快感を取り除くことを最優先にしましょう。
生後3ヶ月~生後6ヶ月ごろまで
続いて生後半年くらいまでの赤ちゃんのなく理由をみてみましょう。
このころの赤ちゃんに多い泣く理由
- 眠たくて眠れない
- さみしさを感じる
3ヶ月ごろからは今までの理由に加え、眠たくて泣くという理由が加わります。
大人でもそうですが、眠たくて寝れないとやっぱり不快に感じます。同じように3ヶ月からの赤ちゃんは、眠れない不快感を泣くことで表します。
昼寝すぎてしまって夜あまり寝られないような日など、いつもと違うリズムの日はぐずりやすい傾向がありますね。
そしてもう1つ、寂しくて泣くという原因があります。ママやパパの存在も理解し感情もめばえてくるので、「さみしい」と感じたときにも声をあげることが3ヶ月頃の特長ですね。
近くにいてあげたり、赤ちゃんに声を掛けたりしてあげるといいでしょう。
続いて生後半年くらいまでの赤ちゃんの泣く理由をみてみましょう。
このころの赤ちゃんに多い泣く理由
- 眠くて眠れない(生活リズムの乱れ)
- 寂しさ・不安を感じる(ママを認識し始めるため)
- 視界の急な変化による驚き
3ヶ月ごろからは今までの理由に加え、眠たくて泣くという理由が加わります。
大人でもそうですが、眠たくて寝れないとやっぱり不快に感じますよね。同じように3ヶ月からの赤ちゃんは、眠れない不快感を泣くことで表します。
昼寝が長すぎて夜の睡眠が浅くなるなど、いつもと違うリズムの日はぐずりやすい傾向があります。
そしてもう1つ、寂しくて泣くという原因があります。
ママやパパの存在をはっきり理解し感情もめばえてくるため、「さみしい」と感じたときや、抱っこから下ろされた瞬間の「背中スイッチ」で声をあげることがこの時期の特長です。
近くにいてあげたり、赤ちゃんに優しく声を掛けたり、顔を見せてあげるだけでも安心感につながりますよ。
生後6ヶ月~1歳ごろ
最後に生後半年〜1歳までの月齢の赤ちゃんについて解説しましょう。
このころの赤ちゃんに多い泣く理由
- 人見知りをする(ママの顔を認識した証拠)
- 夜泣きをするようになる(睡眠の質と発達の影響)
- 分離不安(ママと離れる不安)
- 運動発達のむずがゆさ(寝返り、ハイハイなど)
このころになると、もうそばにいるママ、パパなど人の顔を判別する能力がハッキリついてきます。そのため、人見知りが始まるようになりますね。
知らない人を見たり、おじいちゃんやおばあちゃんに抱っこされるだけで「ギャー!」と泣いてしまうことも多いです。
これはママを安全基地だと認識した証拠でもあります。ベビーカーに乗せてるだけでも、急に抱っこしてほしくて泣いたりします。
そして子育ての難所である夜泣きもこのくらいになるとすごくするようになります。
ひどい深夜の夜泣きの対処については、肉体的にも精神的にも苦労します。特に、寝返りやハイハイなど新しい運動を覚えている時期は、脳が興奮して夜泣きがひどくなる傾向があります。

夜泣き対策の記事
その他の赤ちゃんが泣く理由
続いて、月齢に関わらず共通する赤ちゃんが泣く理由も紹介します。
赤ちゃんが泣く理由には、こんな意外なものもあります。
暇つぶしや運動のため
赤ちゃんが泣くことにはこんな意外な理由があるとする意見もあります。
- 寝ていることに飽きて暇つぶしのために泣いている
- 自分の運動のためにしている
赤ちゃんは体を動かすことができないので、代わりに泣いているということは十分に考えられる理由です。
また、泣く赤ちゃん=健康である証拠ということもよく言われているので、プラスに受け止めることもできます。
コミュニケーションのため
そして泣くことは赤ちゃんにとってはママやパパとのコミュニケーションである一面もあります。
赤ちゃんはこの世に生まれたばかりで、言葉を話すことができません。
なので寛容にコミュニケーションを取りたいんだと理解してあげる気持ちも持つべきではないかと思います。
ママやパパは泣くことしかできない赤ちゃんが頼れる唯一の味方であり、ママやパパに要望を伝える手段が泣くことなのです。
絶対に泣き止むタイミングは来ますので、激しく泣いてしまうと疲れてしまうかもしれませんが、ストレスがたまったからといって強く当たったりしては絶対にいけません。
ストレスの参考記事
赤ちゃんを泣き止ませる方法
いくつか理由はあげましたが、赤ちゃんは、そのタイミングごとで泣いている理由の違いがあり、それ以外にも性格の違いなどが影響していることも多いです。
そのため、「これをやったら確実に泣き止む」という魔法の方法はありません。
しかし、科学的・発達的な根拠に基づいた対策を組み合わせることで、赤ちゃんが安心して眠りにつく手助けはできます。
様々なパターンを試して、お子さんに合う方法を探してあげることが一番の近道です!
一般的なものからちょっと変わった対策まで、先輩ママが実践している効果的な対策をお伝えします。
授乳をしてあげる
おっぱいやミルクによる授乳は、先輩ママの口コミをみていても、やっぱり一番効果があるように感じます。
育児をしていて実際に空腹感が原因だったかな、と思うことは多いですが、それ以上に重要なのが安心感です。
赤ちゃんはおっぱいを吸うという動作(吸啜反射)をすることで、本能的に安心感を得られます。
特に生後3ヶ月までの新生児期は、この生理的な要求を満たすことが、泣き止ませる上で最もシンプルかつ確実な方法です。
抱っこをしてあげる
赤ちゃんに安心感を与える方法で、もう一つ代表的なのが抱っこです。
優しく抱きしめることで、赤ちゃんは安心してリラックスができる生き物なんです。
泣き止まないときは、「優しい気持ち」をもって包み込んであげましょう。
また、抱っこをすると心臓の音や体温が伝わり、赤ちゃんはお腹の中にいた頃を思い出し安心すると言われています。

また、抱っこ紐なども上手に活用してみるといいです!
多少嫌がる子もいるかもしれませんが、ママの負担軽減のためにも、パパが「ママとは違う揺れ」を試してあげることも効果的です。
こまめにオムツチェックをする
オムツのチェックは、泣いたときに真っ先に確認するべき項目です。
経験談ですが、知らないうちにウンチやおしっこが不快感につながっていたんだなということはよくありました。
濡れたオムツを履き続けるのは、肌への刺激となり不快感や皮膚炎(オムツかぶれ)の原因になります。
赤ちゃんは、身体の不快感を泣くことしか表現できませんので、こまめに注意してあげましょう。

歌をうたってあげる
赤ちゃんが泣き止まないときに、歌をうたってあげることはすごくいいことです。ママやパパの穏やかな声の振動は、赤ちゃんを安心させる効果があります。
歌をうたってあげることは、赤ちゃんの聴覚を刺激し、リラックス効果を狙うのに非常に有効です。
赤ちゃんは高音域でスローテンポの音を好む傾向にあり、歌は脳に心地よい刺激を与えてリラックスさせる効果があります。
さらに、絵本の読み聞かせと組み合わせて歌ってあげると、視覚と聴覚の両方に良い影響を与え、泣き止むきっかけになることがあります。
ただし、歌の代わりにスマートフォンなどで泣き止ませ動画や音楽を使う場合は、長時間の視聴は目に良くないため注意が必要です。
ブルーライトの悪影響を避けるためにも、短い時間、もしくは小さいうちは見せないようにするのが賢明です。
絵本を読んであげる
絵本は赤ちゃんがとってもよろこびます。視覚的にも楽しめますし、読み聞かせをすることでも楽しめます。
泣きが複雑化する生後3ヶ月以降は、外界の刺激に脳が疲れていることが泣きの原因になりやすいです。
絵本は、親子のコミュニケーション(アイコンタクト)を深めつつ、落ち着いたトーンで脳をリラックスさせる効果があります。
1つ読み聞かせのコツですが、なるべくゆっくりと読んであげることをおすすめします。本が高いのであれば、図書館などを活用しましょう。
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ビニール袋の音を使う
お腹の中にいるときの音と、ビニール袋をガシャガシャしたときの音ってすごく近いらしいです。
これはホワイトノイズの一種で、赤ちゃんがお腹の中で聞いていた血流の音や雑音と周波数が似ているため、赤ちゃんが安心感を得やすいと言われています。
私も実際に試すとそのときはピタッと泣き止むことが多かったです。効かないタイミングもあったりしますが、泣き止ませるには有効な方法の一つといってもいいのではないでしょうか。
おもちゃを使って遊んでみる
ぬいぐるみなどのおもちゃを使うと夜泣きがおさまることも多いです。男の子なら車の玩具、女の子なら人形など好きなもので遊ぶとおとなしくなってくれる場合もあります。
泣きの原因が「退屈」や「脳の切り替えがうまくいかない」ことにある場合、おもちゃは注意をそらす役割を果たします。
特に生後6ヶ月以降の赤ちゃんには、効果的な気分転換になります。
ただ夜に遊びすぎると、かえって脳への刺激が強すぎてリズムが崩れることもあるので、夜間は静かで落ち着いた遊びにとどめておいた方がいいです!
私はこどもちゃれんじのおもちゃを使っていました。
赤ちゃんの生活リズムを整える
赤ちゃんにはちゃんと生活リズムがあり、夜泣きにも深く関係しています。朝起きてからの赤ちゃんの生活リズムを整えることが、夜泣きを予防する上で最も大事です。
赤ちゃんも大人と同じで、太陽の光によって体内時計をリセットし、昼夜の区別をつけています。
朝、決まった時間に起こし、光を浴びさせることで、夜に自然と深い眠りにつきやすくなります。
遊ばせたり、お昼寝の時間を調整したりすることで、リズム改善につながるケースもあります。お昼に軽くお散歩をしてリラックスさせてあげることもオススメです。
赤ちゃんの泣く理由がわからなくても悩まないこと
赤ちゃんの泣く理由がわからなくて悩んでしまうママはとても多いです。
多くの専門の方も言っていますが、悩んで自分を責める必要はありません。
言葉を発さない0歳、1歳のうちは赤ちゃんもなんで泣いているのかを伝えることができませんし、誰も断定はできないのです。
ある程度赤ちゃんが泣くのはしょうがないことと割り切ることも必要です。

かえって悩みすぎて赤ちゃんを怒鳴ったり、夫婦喧嘩をしたりする方が悪影響ですしよくありません。
パートナーや回りの方と協力して解決していくことが大事なので、どうしようもない方は相談しましょう。
夜泣き対策は愛情をもって対応してあげることが大切

赤ちゃんはママやパパと仲良くできたらうれしいですし、ちゃんと安心します。
特に一緒にいる時間が多いママを、赤ちゃんは本当に頼りにしているということは忘れないでください。
喃語を発するようになったり、ハイハイしたり、つたい歩きしたり…成長する赤ちゃんは本当に愛しいです。
ただ泣いてるときは自分の力ではどうしようもないときなので、もし泣き止まなくても根気よく付き合ってあげましょう。