幼児教育

モンテッソーリ教育のメリット・デメリットは?内容とやり方も解説!

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モンテッソーリ教育って一体どんな教育?

将棋の藤井聡太さんや、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏など、名だたる天才たちが受けていたとして注目を集め続けている「モンテッソーリ教育」

「子供の才能を伸ばしてあげたい」と思う一方で、こんな不安を感じていませんか?

こんな悩みはありませんか?

  • 「みんなと同じ」ができなくなりそうで心配
  • 日本の公立小学校に入ったとき、馴染めるの?
  • 特別な道具や教室が必要で、お金がかかりそう…
  • うちの子は走り回ってばかりだけど、向いているのかな?

この記事では、モンテッソーリ教育の基本から、パパ・ママが一番気になる「メリット・デメリット」について、きれいごと抜きで正直に解説します。

また、高額な教室に通わずとも、今日から自宅でできる「おうちモンテ」のヒントや、モンテッソーリの考えを取り入れた教材についても、向き不向きを交えてご紹介します。

モンテッソーリ教育は魔法ではありませんが、子どもの見方が変わる素晴らしいヒントがたくさんあります。疑問をバッチリ解決していきましょう!

モンテッソーリ教育とは?ルーツは「感覚教育」

モンテッソーリ教育は、イタリア初の女性医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリによって考案されました。

1907年、ローマの貧困層向けの保育施設「子どもの家」での実践を経て確立されたこの教育法は、単なるお勉強ではありません。

元々は、知的障害を持つ子どもたちへの治療教育としてスタートしました。指先を使ったり、感覚を刺激したりする「感覚教育」を施したところ、知的水準や集中力が劇的に向上したのです。

教育の核となる考え方
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」

大人が「教える」のではなく、子供が「自ら学び、成長する」のを大人が環境を整えて「手伝う」。これがモンテッソーリ教育の根幹です。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

この教育法を受けた著名人は、常識にとらわれない発想で世界を変えた人々が多く名を連ねています。

  • ジェフ・ベゾス(Amazon創設者)
  • ラリー・ペイジ / セルゲイ・ブリン(Google創設者)
  • マーク・ザッカーバーグ(Meta/Facebook創設者)
  • ビル・ゲイツ(Microsoft創設者)
  • 藤井聡太(将棋棋士)
いわゆる「指示待ち人間」ではなく、自分で道を切り拓くリーダーやクリエイターが多いのが特徴ですね。

モンテッソーリ教育「5つの分野」を知ろう

幼児のイメージ

モンテッソーリ教育では、子どもの活動を大きく5つの分野に分けてアプローチします。

それぞれの分野には、子どもの「やりたい!」を満たすための意味があります。

1. 日常生活の練習

まずはここから始まります。ボタンをかける、机を拭く、植物に水をやるなど、大人の真似をして自分のことを自分でする練習です。

指先を使うことで脳が発達し、「自分でできた!」という自信と自立心を育みます。

2. 感覚教育

モンテッソーリの代名詞とも言える分野です。

「ピンクタワー」などの教具を使い、大きさ、重さ、色、音、手触りなどの五感を洗練させます。

抽象的な概念(大きい・小さいなど)を感覚として体得していきます。

3. 言語教育

絵本やカード、文字スタンプなどを使い、語彙を増やし、文法を学びます。

  • 話すこと(自分の気持ちを伝える)
  • 書くこと(文字の構成)
  • 読むこと(理解力)

これらを無理なく習得し、コミュニケーションの基礎を築きます。

4. 算数教育

「棒」や「ビーズ」などの教具を使い、数量を具体的な「物」として捉えます。

いきなり「1+1=2」という式を覚えるのではなく、量としての数を手で触って理解するため、論理的思考力が深く身につきます。

5. 文化教育

歴史、地理、生物、音楽、美術など、子供の興味を世界へと広げます。

地図パズルで世界を知ったり、植物の世話で生命の不思議に触れたりすることで、知的好奇心を刺激します。

モンテッソーリ独自の「お仕事」と学習サイクル

モンテッソーリ教育では、子供の活動を「遊び」ではなく「お仕事(work)」と呼びます。
モンテッソーリ教育の学習サイクルの図
このサイクルが非常に重要です。

  1. 自分で選ぶ(自己選択)
  2. 繰り返す(集中現象)
  3. 満足する(達成感)

大人が「これをやりなさい」と指示するのではなく、子供が「今はこれをやりたい」と選んだことに没頭することで、深い集中力が生まれます。

この「自分で選んで、満足するまでやった」という経験が、将来の自己肯定感につながるんです。

【徹底解説】モンテッソーリ教育のメリット

ここからは、実際にママやパパが最も気になるメリットについて深掘りします。

①圧倒的な「集中力」が身につく

自分が興味を持ったことを、誰にも邪魔されずに納得いくまで繰り返すため、驚くような集中力が養われます。

「ゾーンに入る」という体験を幼児期から積み重ねることで、勉強やスポーツ、将来の仕事においても高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。

②「自己肯定感」が高まる

「自分で選んで、自分でできた」という成功体験の積み重ねは、「自分はできるんだ」という自信に直結します。

失敗しても、教具自体が誤りに気づかせてくれる仕組み(自己訂正)になっているため、大人がガミガミ怒る必要がなく、失敗を恐れない心が育ちます。

③主体性と決断力がある子になる

モンテッソーリ教育では、常に「あなたはどうしたい?」と問われ、自分で活動を選択し続けます。

これにより、指示待ちではなく「自分で考え、自分で決めて、行動する力」が自然と身につきます。

④個性が伸び、情緒が安定する

やりたいことを満たされた子供は、精神的に非常に落ち着いています。

「もっとやりたいのに止められた」「やりたくないのにやらされた」というストレスが少ないため、穏やかで優しい性格になりやすいと言われています。

【要注意】モンテッソーリ教育のデメリット・懸念点

良いことづくめに思えますが、実はデメリットや、日本社会ならではの懸念点も存在します。

ここを理解しておかないと「こんなはずじゃなかった!」と後悔してしまうこともあるので、ちゃんと覚えておきましょう!

①公立小学校での「協調性」のギャップ

モンテッソーリ園では「個」が尊重されますが、日本の公立小学校は「集団行動」が基本です。

「みんなで一斉に同じことをする」という環境に、最初は戸惑う子が少なくありません。

「今はこれをやりたいのに、なぜ中断して並ばないといけないの?」という葛藤が生まれることがあります。(※ただし、多くの子は時間とともに順応していきます)

②運動不足になりがち?

園の方針にもよりますが、室内での静かな「お仕事」の時間が長いため、外遊びや運動の時間が一般的な幼稚園より少ない傾向にあります。

活発に体を動かしたいタイプの子には、物足りなさを感じる場合があるため、家庭で公園遊びなどで補う必要があります。

③親の忍耐力が試される

「子供が自分でやるのを待つ」というのは、忙しい親にとって修行のようなものです。

手を出してしまえば一瞬で終わる着替えや食事を、子供がやり遂げるまで見守る必要があります。親の時間と心の余裕が不可欠です。

④通える園が少なく、費用が高い

本格的なモンテッソーリ園は数が少なく、人気が集中しています。

また、専用の教具や認定資格を持つ教員の配置が必要なため、保育料が高額になる傾向があります。

メリットだけでなく、こういった「現実的なハードル」も考慮して選ぶことが大切です。

モンテッソーリ教育はどんな子(家庭)に向いている?

向き不向きをリストにまとめました。

向いている可能性が高い

  • 一つのことにじっくり熱中するタイプの子
  • こだわりが強い子
  • 子供のペースを待てる余裕があるご家庭
  • 「個」の力を伸ばしたい親御さん

合わない・苦労するかも

  • とにかく外で走り回るのが一番好きな子(※園の方針によります)
  • 集団行動や規律を最優先させたいご家庭
  • 親が忙しく、子供の準備を待つ時間が取れない場合

家庭でできる!「おうちモンテ」の始め方

「近くに園がない」「費用が…」という方でも大丈夫。モンテッソーリ教育は家庭でも取り入れられます。

①子供サイズの環境を整える

子供が「自分でやりたい」と思った時に、手が届くようにすることが大切です。

  • 洗面所に踏み台を置く
  • 自分の服やコップを、子供の手の届く低い棚に置く
  • 小さなほうきや雑巾を用意する

これだけで、家事も立派な「お仕事」になります。

②「見守る」姿勢を持つ

子供が集中しているときは、たとえ上手くできていなくても、声をかけたり手を出したりせず、グッとこらえて見守ります。

助けを求められた時だけ、「ここを持つとやりやすいよ」と少しだけ手伝ってあげてください。

③モンテッソーリの要素がある教材・おもちゃを使う

すべてを親が手作りするのは大変です。市販の知育玩具や、モンテッソーリの考えを取り入れた通信教材を活用するのも賢い方法です。

モンテッソーリの考えを取り入れた教材「天神」

家庭学習でモンテッソーリの「選択・集中・達成」のサイクルを取り入れたい場合、「天神」という教材がよく比較に上がります。

天神は、モンテッソーリ教育そのものではありませんが、その学習サイクル(才育型)をシステムに組み込んでいます。

天神の特徴

  • 「選ぶ」自由:その日に何を学ぶか、子供自身が選べるスタイル
  • 「繰り返す」仕組み:一問一答形式で、できるまで何度も反復できる
  • ネット不要:気が散るネット接続が不要で、集中できる環境
実際に使ってみた方が感じた「良い点」と「合わないかもしれない点」をお伝えします。

▼ここが良い!

「今日はこれをやりたい!」という子供の興味・関心の旬を逃さず、0歳〜6歳までの範囲なら先取りも復習も自由にできる点が素晴らしいです。モンテッソーリ的な「個の進度」を大切にしています。

▼ここは注意!

あくまでデジタル教材(タブレット・PC)なので、モンテッソーリ特有の「手触り」「重さ」などの感覚教育を完全に代替するものではありません。

また、価格も買い切り型で安くはないため、「とりあえず安く試したい」という方には不向きです。

「教室に通うのはハードルが高いけれど、子供の才能を伸ばすカリキュラムを自宅に取り入れたい」という本気度の高いご家庭には、非常にマッチする教材です。

0歳~6歳の内容が自由に学べる、インターネット不要のデジタル学習教材【天神】幼児版

まとめ:モンテッソーリ教育は「子供を信じる」ことから

モンテッソーリ教育のメリットやデメリットについて解説してきました。

メリット:集中力、自主性、自己肯定感が育つ
デメリット:協調性のギャップ、親の忍耐、環境のハードル

大切なのは、モンテッソーリ教育という「型」にはめることではなく、その根底にある「子供を一人の人間として尊重し、信じて見守る」という姿勢を親が持つことだと思います。

これさえあれば、特別な教具がなくても、今日からのお家での関わり方は変わるはずです。

お子さんのキラキラした「やりたい!」という意欲を、ぜひ応援してあげてくださいね。

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こどらぶ管理人

2児の父です。保育士の妻と一緒にかわいい2人の息子を育ててます! 子育て知識については本や妻の話などで日々勉強しアップデートしています。ご興味があれば管理人プロフィールページやTwitterもご確認ください。 ブックマークやシェアなどしていただけると嬉しいです。

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