昨今、幼児教育において注目されている教育方法の1つがモンテッソーリ教育です。
- どんな教育法なのか
- モンテッソーリ教育のメリットやデメリット
- お子さまにモンテッソーリ教育を行う方法
以上3つのことを、幼児教育を検討している方に向けてわかりやすく解説しています。
0歳~6歳の内容が自由に学べる、インターネット不要のデジタル学習教材【天神】幼児版
こんな方におすすめ
- モンテッソーリ教育を子どもに受けさせてみたい
- モンテッソーリ教育について詳しい知識をしりたい
モンテッソーリ教育のルーツは感覚教育
モンテッソーリ教育のルーツは感覚教育です。
イタリアで初となる女性医師であり、また熱心な教育家としても知られていたマリア・モンテッソーリが発案しました。
彼女が研究や実績を重ね、1907年に保育施設である「子どもの家」での成果を経て確立するに至った独自の教育法です。
マリア・モンテッソーリによる子供へのアプローチ研究は、精神病院勤務時に発達障害を抱えた知的障害児へ感覚教育を施したことが出発点となっています。
結果として知的水準を挙げる成果を得たことから、本格的な教育法確立への行動が始まりました。この感覚教育への研究を更に深めることで完成へと至ったのです。
モンテッソーリ教育を受けた著名人
この教育法を受けたという有名人もかなり多いです。
- Amazon.comの創始者であるジェフ・ベゾス
- Wikipedia創設者のジミー・ウェールズ
- ワシントン・ポスト紙の経営者でありジャーナリストとしても活躍したキャサリン・グラハム
このような成功者が名を連ねています。
また、日本では藤井棋聖などがモンテッソーリ教育を受けたという話が有名ですね。
モンテッソーリ教育の5つの分野
モンテッソーリ教育は大きく5つの分野に分かれています。
- 日常生活の練習
- 感覚教育
- 言語教育
- 算数教育
- 文化教育
これらがその5つの分野に該当します。
「日常生活の練習」では、文字通り自分の生活を親に依存せずしっかりと自分で行うことで、精神的にも自立した心を育てます。
「感覚教育」では主に人間の持つ五感を鍛えることが目的です。周囲の環境や状況に対して敏感になり、自分で周囲に対してどうアクションを起こしていけばよいか、ちゃんと考えることが出来る感覚を教育していきます。
「言語教育」では3つの能力を成長させます。
- 文字や図形などから情報を読み取る解読力
- 自分の伝えたい情報を書き出す構成力
- 相手に話す発話能力
これらの3つの能力それぞれの成長を促します。
「算数能力」では数量概念を身につけることで、子供が感覚だけでは補えない、精密で複雑な物事を論理的に考えられるようになるための教育を施していきます。
「文化教育」では歴史や地理、生物や音楽といった様々な文化に触れることで、世界への好奇心を強めて学ぶ意欲を高める教育です。
それぞれの分野で、子どもの発達を促していきます。
独自の学習サイクルを活用
また、モンテッソーリ教育においての学習サイクルは以下の図のようになっています。
自ら主体性をもって選択をし、集中・達成・反復・獲得というサイクルを繰り返していきます。
モンテッソーリ教育を取り入れた教材
モンテッソーリと通常の教育法との違い
モンテッソーリ教育と通常の教育法との違いは、時間割ではなく、子どもの発達段階にあわせて授業内容が決められるワークタイムにあります。
子どもたちは登校し朝会などを済ませたら、午前中の3時間を使って子供自ら学ぶ内容を決めて取り組む「ワーク」を行います。
もちろんワークを決めるに際して先生も考える手助けはしますが、基本的には子供本人が自分で自分の学ぶべき事を考えるのです。
またモンテッソーリ教育では普通の学校にはつきものである宿題が存在しません。
モンテッソーリ教育の考えでは、そもそも学校の授業には集中して取り組むので学力の遅れが発生しないようになっています。
むしろ宿題を課すことは家庭の不和を招くだけだという考えを持っているようです。
誰かと比べたりせず本人の能力だけを評価する絶対評価性で行うようになっており、更に特徴的なのが「テスト」が存在しないことです。
もちろんテストで本来得られるはずだった「記憶の定着が良くなる」などの効果は別の形で取り入れており、主に発表作品や口頭試問などがそれを担っているようです。
モンテッソーリ教育の目的
モンテッソーリ教育が目指す目的とは、子どもたちを自分で方針や行動を決めることができる自律性、他人への思いやりや責任感、生涯学ぶ姿勢を持ち続ける習慣を備えた人間に育てることです。
子どもがこの先どうやって生きていくのが良いのか、どうすれば問題に対処できるのかといった基本的な行動方針は0歳から6歳までの経験が一番大きく影響していると言われています。
モンテッソーリ教育の殆どはこの幼稚園から保育園の期間に集約されており、子供の教育の最初期段階で自立心、責任感、学習意欲の3つをしっかりと伸ばしておくことで人間としての基礎を作り上げることが一番の狙いと言えるでしょう。
モンテッソーリ教育のメリット
モンテッソーリ教育の最大のメリットは自分で考え、行動を決定する思考力や決断力がつく事です。
自分で考えて必要性を実感しながら学ぶことができるようになるので、勉強を嫌がったり意欲のない状態で授業を受けて時間を浪費してしまうという心配を格段に減らすことができます。
またワークと休憩の時間の使い方にもメリハリがつくので、必要な時に高い集中力を発揮しやすくなります。
加えてモンテッソーリ教育では子供のやりたいことを最大限やらせてあげるので個性が伸びやすく、抑圧を受けないので精神的にも情緒が安定しやすい特徴があります。
モンテッソーリ教育のデメリット
モンテッソーリ教育でもいくつかのデメリットが生まれるケースがあります。
自由で自立心が強いため集団行動で他の子供と歩調を合わせて行動することが苦手になりやすいのです。
また配慮や責任感は育つものの、どちらかと言えば自立心や個性を伸ばす方を優先する教育方法なので、稀に協調性に欠ける子になってしまう場合もあります。
また早くから大人に近い論理的思考を持つようになるので子供らしさがなくなりやすく、一部の親御さんによっては「もっと子供らしい親子の交流をしたかった」と物足りなく感じてしまうこともあるそうです。
モンテッソーリ教育の方法
モンテッソーリ教育を行う方法は本やYoutubeでたくさん紹介されていますね。
モンテッソーリ教育を家庭で行う場合は、まず子どもの成長過程に合わせた教具などのおもちゃがある環境を整えて見守り、やりたいようにやらせることから始めましょう。
そのうえで子供がやりたいことをできない、何かの問題で足踏みしてしまったり、良くない行動を思想な時は親が少しサポートしてあげます。
これを続けることで子供の自分で物事を考えて決定する意志力と自信が育っていくそうです。
また、モンテッソーリ教育を取り入れた教材もありますので、そちらを利用してみるというのも一つの方法です。
以下の天神という教材はモンテッソーリ教育の学習サイクルを取り入れた幼児教材です!
才育型という得意なところ、好きなところを伸ばす教育を重視しており、モンテッソーリ教育のサイクルを取り入れています。